ヒビが入ってしまったシンバルは、そのまま使用をしているとヒビが進行する可能性があるので、それ以上進行しないように割れ止め加工を施す場合があります。
また割れた部分の金属同士が触れていることで鳴りや響きを止めてしまっている場合は、その部分をカットすることもあります。
しかし残念ながらこの加工は割れる前と同じ状態には戻すことはできません。そして一度割れた箇所はこのような加工後にも更に割れる可能性があります。
ヒビ・割れがあるが、シンバルの音は気にいっている。という場合は、加工を施すかどうか慎重に検討してください。 |
STEP 1 ヒビの状態をチェック
ヒビの状態をチェックします。位置・長さ・形状等を確認してどのような加工をするか検討します。
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表面にある短めの割れ・ヒビ
基本的には割れが進行しないように割れ止め加工を行ないます。 |
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表面にある長めの割れ・ヒビ
割れ止め加工を行い、割れた部分の金属同士が触れて鳴りや響きを止めてしまっている場合は、それらが接触しないように加工する場合もあります。 |
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エッジから入っている中央に向かった割れ・ヒビ
割れ止め加工のみの場合もありますが、状況によってはUの字にカットする場合もあります。 |
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割れ止め加工
STEP 1
ヒビの端と端にマジックでマーキングをする。穴を空けるときにドリルの刃が滑りずれるのを防ぐ為に「ポンチ」と呼ばれる工具で再びマーキングをする。
シンバルの溝とヒビが重なり先端が判りずらいのでよく見極めます。 |
STEP 2
ドリルを専用台にしっかりと固定し、シンバルをセットして手でしっかりと押さえます。ドリルを高速で回転させ、マーキングした部分に素早く丁寧に穴を開けます。
ドリルの刃は3.5〜4mm程度の径のものを使用します。
必ず刃が立っているドリルを使用してください。刃が丸まっているものを使用するとなかなか穴があけられず、シンバルを変形させてしまったり焼付けを
おこしてしまう場合があります。
STEP 3
穴にできたバリは、使用したドリルよりも2回り程大きなドリルで取り除き滑らかにします。
STEP 4
最後にサウンドチェックを行ないます。
シンバルの割れた部分をカットする方法
割れ、ヒビ、については割れた部分をカット又はヒビ防止加工を施す
ことも可能です。要相談の上で対処方法(加工をする必要があるか否か)を決めましょう。
詳しくはこちらよりお問合せください。
歪み・ヘコミの場合は防止・再生加工は出来ません。
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