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トルコシンバルファクトリーツアーレポート

1日目:Istanbul Mehmet

メルティング(キャスティング)工程

シンバル作りは、まずは元になる金属を溶かして混ぜての鋳造から始まります。
メメットの窯の温度は確認できませんでしたが、1000度~2000度ぐらいの超高温でぐつぐつと秘伝のタレのように金属が溶かされます。
銅と錫の他、シンバルのレイジング工程で大量に発生する削り節(笑)や、失敗したシンバルも溶かされて再利用されるようです。
カタログだとこの辺の金属の配合などは厳格な印象ですが、実際の現場では結構ザックリ色々入れるんだな。。なんて印象も・・・(笑)
まぁ、SDGsですね。実に無駄が無くて素晴らしいと思います。
そんな秘伝のタレが続々と専用のどんぶりに注がれていき、シンバルの元になる金属(キャストまたはブランク)が出来上がります。

鉄は熱いうちにと言いますが、その後、どんぶりの中の金属は熱いうちにローリングマシンという機械で薄く伸ばされていきます。
ローリングマシンの工程で、金属の重さも計測され数字が書き込まれていきます。
この重量を元に、重たいものはライドシンバル、軽いものはスプラッシュなど、どんなタイプのシンバルが作られるかが決まるようです。
タレをどんぶりに注ぐ時点で、大盛にしたり普通盛りにしたりと調整されているようですね(笑)
このローリングマシンの工程は、薄いシート状になるまで何度も繰り返されます。

温度が冷めると今度はピザ窯のような窯でまた赤くなるまで熱せられて、再度ローリングマシンへ。。という作業が繰り返されます。

段々とシンバルの元になるような薄くて大きな生地に引き伸ばされ、その後は、カップの成型マシンでカップが作られます。
カップの型はシンバルのタイプによって色々あるようです。
この工程が終わると、一旦寝かせて、今度はハンマリングの工程に進むようです。
見てるとホントなんだかピザみたいな。。。

勝手なイメージで、1枚1枚もっと時間をかけて作られるのかな?と思っていましたが、
本当に工場というか熟練の職人さん達によりポコンポコンと出来上がっていくような印象でした。
我々が見学に来たという事で特別に流れで見せてくれたのかもしれませんが。
皆Tシャツで黙々と働いていましたが、生々しい火傷の痕があったり。。。
本当は防護服とか必要なレベルの作業だと思います^^;
熱~いのを持った職人さんがスルスルと我々の間を通り抜けていくのを我々も文字通り肌で感じました^^

この次がいよいよハンマリングの工程です。