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トルコシンバルファクトリーツアーレポート

あとがき

あとがき

さぁ、皆様、トルコシンバルレポートいかがだったでしょうか?
1人でも多くの方に、一緒に行った気になって頂いて、
この記事が少しでもトルコシンバルに興味を持つキッカケになれば幸いでございます。

トルコのシンバル製造の歴史は、元々は400年もの歴史を持つジルジャンのファミリービジネスから発展したものです。
その中でも特に1970年代後期までのKジルジャンの歴史を色濃く受け継いでいるのが、今回の3社のシンバルです。
今回の旅で、ハンドハンマーシンバルの真髄を見て、各工程に思っていたよりも人の手が掛かっている事を知り、
ハンマリングだけでなく、一連の作業全てに敬意を感じました。 自分にとっても考え方を改めさせられる良い機会になりました。

シンバル職人とドラマーの深い関係

シンバルサウンドは過去からの膨大なフィードバックで現在のモデルが作られているんだなというのも
今回非常に強く感じました。
職人達は、必ずしも実際にドラムをプレイする訳ではないけれど、
どの工程をどのように調整するかで、自在にサウンドをコントロールする事ができます。
我々ドラマーがレーシングドライバーとするなら、
マシンの構造から調整まで全て請け負うメカニックような存在と言えるかもしれません。

ビンテージシンバルの最高峰、OLD Kのシンバルもウェイトやキャラクターなどは時代によって様々です。
ISTANBULのシンバルだけで見ても、1980年頃の創業当初と現在のものではかなり印象も変わります。
こちらの声がちゃんと向こうにも届くというのも面白いし、それを元にまた新しいものが生み出されていく訳ですね。

歴史や伝統をベースにしているけれど、楽器としての完成形は時代や音楽的なトレンドと共に常に生まれ変わっているというのが非常に面白いと思います。

Agopのアーマン社長が、今大人気のCLAP STACKについて、あれはシンバルというよりも、
ああいう楽器なんだと言っていたのも非常に興味深い所でした。
何年か前に、当店のリクエストで特注シンバルを作ってくれた事もあります^_^

その時その時ドラマーが求めるものを生み出す技と意欲がトルコにはありました♪
3社3様に、世界中のドラマーが求めるサウンドを、様々なシリーズでバランスを取りながら
作り続けているという自信とプライドにとても感銘を受けました♪
我々ドラマーからのフィードバック次第でまだまだ変わっていくでしょう。

そして、これほど人の手が入るので、例え正確な設計図通りに作っても、均一なものは出来ないと思います。
各工場でも、シンバルの音質の向上のために、必ずどこかのタイミングで素材を寝かすという事を言っていましたし、
さらに、完成後1週間ぐらいの間にまたサウンドも変化していくんだそうです。
サウンドの変化は、その後ドラマーの手に渡ってからも、叩かれ続けてどんどん変化していくというのも皆さんもご経験があるかと思います。

シンバルは、やはり工業製品的なものではなく、それぞれが一つの作品のようなものなので、
割れたらおしまいの消耗品ではなく愛着を持って育てていきたいですよね♪

最後に、、、

今回のツアーは、この3社のブランドの日本の輸入代理店である、ノナカ貿易さんのお誘いで実現した事です。
沢山のシンバルブランドがありますが、1つの会社が3つのシンバルブランドを扱っているというのは
世界的にも珍しい事のようです。
今回は、ノナカさんと各シンバルブランドの強固な関係のおかげで、
3社の工法の違いなども見ることが出来たのはとても幸運なことでした♪

この場をお借りして、お誘い頂いた(株)ノナカの皆様、本当にありがとうございました。 さらに、今回の旅では色々な楽器店の皆様もご一緒させて頂き、交流を深めることが出来たことも非常に嬉しく自分にも励みになりました。

リボレ秋葉原 市川さん
イケシブ 栫井さん
イケベ大阪 木本さん
イシバシ池袋 中村さん
ACT 瀬部さん
ワタナベ楽器 池中さん
三木楽器 永元さん

楽しい旅をありがとうございました♪

〜終わり〜

今回のトルコツアー買付品

今回のトルコツアー買付品の一覧はこちら!
(下記 GATEWAY WEB SHOPに公開中です)

→Istanbul Agop買付品一覧
https://gatewaydrumline.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=2980680

→Istanbul Mehmet買付品一覧・・・・
2024年6月ごろ入荷予定! 公開までもう少々お待ち下さい。

→Bopshorus買付品一覧・・・・
2024年6月ごろ入荷予定! 公開までもう少々お待ち下さい。