トルコシンバルファクトリーツアーレポート
3日目:Istanbul Agop
OLD K ZILDJIANとトルコのシンバル職人
オフィスの壁の至る所に絵や写真がディスプレイされていまして、
こちらは若かりし頃のアゴップさん、今の社長アーマンさんのお父様で、
メメットさんと共にISTANBULを立ち上げた方です。
OLD K ZILDJIANの工房で働いている様子。
BOSPHORUSの窯の様子とソックリですよね。
こちらは若き日のAGOPさんと、キルコール氏(OLD K ZILDJIANシンバルの職人)の写真。
今回のツアーでは、どの工場も今は回転テーブルの上にどんぶりが置いてあり、
そこに溶けた金属を注いでいく作り方でしたが、
OLD Kの時代は床に直線に並べられたどんぶりに一つ一つ手作業で注いでいたようです。
回転テーブル式というのも割と最近の話のようですが、日常でこのキケンと隣り合わせというのはナカナカ厳しい世界ですね。
シンバルのテイスティングをしているのは、ミカエル・ジルジャン氏
社長のアーマン氏からは、貴重なシンバルを見せてもらう事が出来ました。
このシンバルは、トルコのジルジャン工場、つまり、OLD Kを作っていた工場が閉鎖された後、
1977年頃に、メメットさんとISTANBULを立ち上げる前のAGOPさんが単独で立ち上げた工房で作られた非常に珍しいシンバル。
総生産枚数で約300~400枚ほどしか作られていないそうです。
刻印にはAgop Tomurcuk(アゴップ トムルジュク)と打たれています。
閉鎖されたK ZILDJIAN工場の設備を買い集めて作られたというのもあるのかもしれませんが、
本当にOLD Kみたいな見た目。
OLD Kの最後期のモデルはニュースタンプという時期のものですが、本当にソックリ!!