今回このクラスでご紹介の唯一のブラススネアです。前回ご紹介のステンレス同様に非常に作りにこだわりのあるメーカーですが、そのこだわりはハッキリと音に影響しています。ブラススネアは殆どの価格帯で紹介されているシェルですが、この価格帯でおすすめのメイプルなどの木胴同様に低価格の機種とはあきらかに比べ物にならないほどのサウンドになっています。
ご存知の通り、ブラスはスティール系と比較した場合に柔らかくて重みのある材質です。存在感がありながらも硬質で耳障りな金属的な響きを抑え、しかも大変繊細な響きも持ち合わせたシェルなのです。そのマテリアルの良さは多くのアメリカ製のOLDブラススネアを試してみると確信が持てます。
そしてこのDUNNETTは、それらのOLDスネアの持つ枯れた柔らかさと深みを再現しながらも古い楽器には望みにくい、太く音量感があるサウンドとして聴き取ることのできる、非常にハイグレードなブラススネアなのです。
金属系のスネアで今まで満足したことが無い方やマイルドでも存在感のある音をお求めの方には是非一度は叩いて頂きたい新しくても古い楽器の良さを併せ持った、これも現代の名器と呼ぶべき魅力に溢れた、これぞ!の1台です。