■ 歴史
コンガと同様にアフリカを起源とする太鼓がルーツで、17〜18世紀にかけてキューバの労働力として送り込まれたアフリカの人々により持ち込まれた打楽器が、キューバで改良されて現在のボンゴと呼ばれる楽器となりました。
現在でも演奏されている音楽としては、SALSA(サルサ)の原形であるキューバのSON(ソン)やCHANGUI(チャングィー)がボンゴのルーツと言えるでしょう。
■ 構造
くりぬいた丸太に牛の皮を釘で打ちつけたものが原形です。
現在でも、くりぬきシェルは作られていますが、樽型に成型せれたウッドシェルとファイバーグラスシェルが主流となっています。コンガ同様にヘッドにリムをのせてボルトで締める構造となり、簡単にチューニングができるものへと改良がなされました。
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■ セッティング
基本的には、イスに座った状態でボンゴを両足にはさみ演奏します。はさみ方は、右利きの場合小さい方が演奏者の左側にくるようにセットします。チューニングボルトが太ももやふくらはぎにあたらないよう、ボルトがちょうど膝の位置にくるように角度を付けてはさみます。立って演奏する場合や楽器の持ち替えが多い場合にはスタンドを使用します。
■ チューニング
コンガ同様にチューニングは演奏スタイルに合わせた感覚的なチューニングとなるため、音程が決まっているわけではありません。ボンゴのボルトの数は、4テンションとなるため均等に張ることは非常に難しく、神経質に合わそうとはせず全体のサウンドを聞きながらチューニングすると良いでしょう。
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