▼詳細徹底比較 ※写真をクリックすると各内容の詳細比較へ

サウンド

材質

ヘッド

フープ

エッジ

ボルト
&台座

こだわり

総評
■総評
メーカー別のチェックとなるため、スペックの違いがサウンドに大きく影響してきますが、コンガのように品質が極端に悪い商品はなく、価格帯も近いため甲乙つけ難い結果となりました。あえて評価をつけるならば、価格的にも総合的にもLPマタドールが一番良かったです。仕上げが非常に丁寧なのがマイネルフリーライド。サウンドではまとまりのあるトカカスタム。悪くはないんですが、パールエリートには残念ながらあまり魅力を感じませんでした。

 

PEARL /  ELITE WOOD BONGO  PBW-300DX
総評
同機種のコンガに比べ丁寧な仕上げとはなっていますが、他社との比較では残念ながら最も良くない評価を付けざるを得ない結果となりました。仕上げ以前に材料となる板の状態への加工に問題があるように感じます。
サウンドは、ストレートなハッキリとしたボンゴらしい良さがありますが、大きめのサイズのため良くも悪くもサウンドにまとまりがあまり感じられないので、アコースティックな小編成のバンドにはあまり向かないでしょう。どちらかと言うと、ドラムセットが入ったバンドなどで派手に使用するのには良いと思います。
ルックスについても奇抜なシェルカラーと渋めのいぶし銀風仕上げのパーツとの組み合わせがなんとも言えない哀愁を醸し出しています。
パールエリートボンゴは、サウンド自体にはボンゴらしい良さもあるので、いろんな意味で弾けた感じを出したい方におすすめのボンゴです。

気になる点
・材質
仕上げはコンガに比べ良くなっているんですが、木材のカット自体が非常に雑なので、どうしても雑な印象を感じてしまいます。残念です。

・サイズ
サイズ自体が他社に比べ大きく、さらにカーブリムが付いているため足にはさんだ場合、かなりの違和感を感じます。LPプロボンゴを上回る今回のチェックでは最大の大きさです。日本人にはちょっと辛い大きさじゃないでしょうか?ボトム外周439mm リム外周 503mm

・カーブリム
変形に対する耐久性は抜群なんですが、構造上トラディショナルリムに比べ外周が若干大きくなることと、足にはさんだ場合リムが直接足にあたるためサイズが大きいだけに、はさみ方によっては非常に痛いのが難点です。

▲TOP

TOCA / CUSTOM DELUXE SERIES  #4600
総評
トカカスタムは、ルックス、サイズ、サウンド共にまとまりがある良いボンゴです。ルックスは一見地味ですが、飽きのこないシンプルさが良いと思います。サイズについては、代表的なLPなどと比べ一回り小さめのため、足にはさんだ場合も違和感を感じることがありません。また、注目のサウンドについても、一回り小さめのサイズと良質の厚めの本皮との組み合わせにより、暖かみのあるディープな響きを持っています。音色は少し暗めではありますが、まとまりのある良さが魅力のボンゴです。
難点は付属の半円形ワッシャーです。ボルトが通る穴が小さいため、ボルトが引っ掛かりスムーズなチューニングの妨げになっています。半円形ワッシャーの穴を予めリーマーなどで大きくするか、外してしまい厚めの丸ワッシャーに付け替えることをおすすめします。
このシリーズのコンガは、定価が低めに設定されていたんですが、ボンゴは少し高めなので、お買い得感があまりないところが少し残念です。
トカカスタムボンゴは、ラテンはもちろんのことオールラウンドに使用可能ですが、特に小編成のアコースティックなバンドにはバッチリのボンゴです!

気になる点
・ワッシャー
ボルトが正常な位置にくるように半円形のワッシャーが付属されていますが、ボルトが通る穴が非常に小さいため、ボルトが引っ掛かりスムーズなチューニングの妨げになっています。ボルトとボトム台座で述べたとおりボルトの角度も垂直ではないので、ボルトへの負担は大きく、他社より消耗が早い点が気になります。

・カーブリム
変形に対する耐久性は抜群なんですが、構造上トラディショナルリムに比べ外周が若干大きくなることと、足にはさんだ場合リムが直接足にあたるため、はさみ方によっては非常に痛いのが難点です。

▲TOP
 

LP / MATADOR WOOD BONGO  M201
総評
なんと言ってもLPマタドールシリーズウッドボンゴの魅力は、充分なほどのクオリティーの高さとリーズナブルな価格にあります。さらに、流行のカーブリムにとらわれることなく、根強い人気のトラディショナルフープを採用している点も魅力のひとつです。
また、LPプロボンゴを上回るカラーバリエーションの多さにも驚かされます。(ただし、ブラウンとナチュラル以外は約3ヶ月の納期がかかります。)
唯一の欠点は、使用されているヘッドがハッキリ言ってあまり良くないことです。このことが影響して気になるサウンドについても、少し輪郭がぼやけた感じのサウンドですが、LPプロボンゴ用ヘッドやプラスティックヘッドに張り替えれば、LPプロボンゴに迫る良いサウンドが得られます。
LPマタドールシリーズウッドボンゴは、これからボンゴを始めようとされるビギナーの方からプロの方まで、幅広い音楽ジャンルに対応したボンゴとしておすすめです。

気になる点
・スティールバッキングプレート
残念ながら、マタドールボンゴにはスティールバッキングプレートが付いていません。通常の使用では問題はありませんが、衝撃には非常に弱いボンゴです。実際に、センターブロックの部分からひび割れてしまったマタドールボンゴを見たことがあります。運搬時にはボンゴ専用ケースに入れて持ち運ぶようにしましょう。

・トラディショナルリム
なんといっても変形が一番の問題です。リム自体の厚みがあるのでヘッドを引っ張る縦の力とねじれには強いんですが、横に対して非常に弱く楕円になりやすいのが欠点です。また、ボルトを引っ掛ける部分も内側に変形してヘッド交換に苦労することも多々あります。対処法としては、使用後はヘッドを緩めるようにするとトラブルが少なくなります。変形してヘッドが外れない場合は、ペンチなどで根元から元の形に戻すと外れます。

▲TOP
 

MEINL / FREE RIDE WOOD BONGO  FWB400
総評
驚きは、さすがドイツ職人と言いたくなるような商品の設計から加工、仕上げに至る工程の良さからなる製品としての完成度の高さです。もちろん、忘れてはならない斬新なアイデアのフリーライドサスペンションシステムの考案もすばらしい限りです。
サウンドについては、ひと回り小振りなサイズでありながらも充分な音量感があり、明るくソリッドでありながらまとまりがあるサウンドです。サウンドそのものにも深みを感じますし、素直に良い音だと実感できるボンゴです。また、プラスティックヘッドとも抜群の相性で、嫌味のないクリアーなサウンドが得られます。
定番とも言えるLPプロボンゴを上回るほどのボンゴらしいサウンドのボンゴと言えるでしょう。
マイネルフリーライドウッドボンゴは、ビギナーからプロの方までを対象としたちょっとこだわりを持った良いボンゴをお探しの方におすすめのボンゴです。もちろんオールジャンル使用可能です。

気になる点
・フリーライドサスペンションシステム
すばらしいシステムなんですが、ボトム台座を少し回転させて足にはさみやすいようにボルトの位置を変えている方には、残念ながら、フリーライドサスペンションシステムにより、ボルトの位置を変えることができません。慣れれば正常な位置でも全く問題なく足にはさめるのでご安心ください。

▲TOP