■ エピソード

1.ARTISAN

ハンドハンマー工程を見学する際、運良く名工チャーリー・ブラウン氏によるARTISANシリーズのハンマリングの様子を実際に見ることができました。昔ながらの金槌とテンプレートによる完璧な手作業でした。
ARTISANシリーズのハンマリングは、約35分間かけて約3200回ものハンマリングが行われる最高級のハンドハンマーシンバルです。ハンマリングの講習を受け、実際に15分程度打ってみましたが、集中力が必要で非常に根気のいる作業でした。
ARTISANシリーズは品質にむらがなく、価格が高いだけのことはあると納得できる非常に洗練された印象を持ったシンバルです。


ARTISAN製作中の名工チャーリー・ブラウン氏とスタッフ。


2.ハンマリング

工場に到着し、SABIANスタッフよりサプライズなイベントを用意していると伝えられました。それがハンドハンマーの講習でした。予想外のビッグイベントに大喜びです。
講習はチャーリー・ブラウン氏による実演と解説、そして実際のシンバルを打ってみる体験です。
チャーリー・ブラウン氏のハンマリングを見ていると、いとも簡単に手早く打っているので誰にでも出来そうですが、実際に打ってみると狙いどおりに打てず一苦労でした。
ハンマリングの工程は、内側から外側に向けて傘の骨のように一定間隔を空けて、放射状に打っていき、次に三角に区切られた間を均一に打ちます。そしてカップを打ち、両面打ち終わったら出来上がりです。
ハンマリング時の音が全然違うのに驚きました。私たちはベコベコした音ですが、彼のサウンドは、キーンキーンと響いていました。さすが!脱帽です。
 

安全のため手袋とめがねを着用。ハンマー片手にいよいよ始めます

まずは、内側から一定間隔で放射状に打っていきます。真直ぐに打つのが難しい!
   

裏側も均一にハンマーを打っていきます。ちょっと疲れてきた!

均一にハンマーを打っていきます。思い通りに打てない!でも、ハンマーの音は良くなってきました。
   

テンプレートで形をチェック。まずまずの仕上がり!

最後に、カップを打ちます。ここはとっても難しい!
   

まさに職人という言葉が似合う名工チャーリー・ブラウン氏。

ようやく完成。簡単そうで想像以上に重労働!満足の1枚です。

3.プレゼント

自分でハンマリングをした14インチハイハットボトム用シンバルは、今回の記念に頂くことができました。家宝として大切に保管しています。
さらに、今回はあらゆるSABIANシンバルを保管しているVAULT(貯蔵庫)の中から好きなシンバルを1枚持ち帰って良いとなんとも太っ腹なビッグプレゼント!私を含めたツアーメンバー達はそれぞれ希望のライドシンバルやチャイナ、ハイハットなどをSABIANシンバルを知り尽くした熟練のテスターにチョイスしてもらっていました。私もティンバレスに使用するためのシンバルを広いVAULTを駆けずり回って、熟練テスターに選んでもらいました。実はなんだか使うのがもったいなくて、まだケースに入ったままの状態で保管しています。
 


自らのオリジナルハンドハンマーシンバル。
家宝!


熟練のテスターにチョイスして頂いたお気に入りの1枚!


4.パーティー

工場見学を終え、日暮れ前に工場近くの湖畔にある別荘でカクテルパーティーに招待していただきました。時期的にも最高で絶好のパティーとなりました。ただし、真冬にはマイナス40度にもなるため当然湖は凍ってしまうそうです。手作りのオードブルを頂きながら和気藹々とした雰囲気で非常に楽しいパーティーでした。
その後ホテルに向かい、ホテルにてディナーパーティーが開催されました。テーブルごとに分かれてのディナーとなりましたが、幸運なことに私は創立者のボブ(ロバート・ジルジャン)夫妻と同席となりました。ボブ氏の兄弟に私にそっくりな方がおられるとかで、シャッポーと呼んで頂き、気さくにユーモアたっぷりのお話を聞かせていただきました。
 

仲の良さそうな兄弟、SALLYとANDY。ここにBILLYが居たらSA-BI-AN!

創立者のボブ(ロバート・ジルジャン)氏とのツーショット。

アンディー・ジルジャン氏とのツーショット。

ボブ氏から手渡された記念のシンバルが入った額。

額を持って三人で記念撮影。

参加者全員で記念撮影。
 
シンバル製造工程が一目瞭然!シンバル標本!