PEARL / TNK10N テンションキーパー

角頭ボルトの頭にはめ込み、ボルトの緩みを防ぐと言う非常にシンプルなパーツです。チューニングロックには、このタイプ以外にもいくつかの種類がありますが、PEARL/TNK-10Nは音色への影響が最も少なく、ボルトがビクともしないというほど強力な固定力はありませんが、付け外しが非常に手軽である事が特徴です。PEARL製以外でもほとんどの角頭ボルトと、スティール・ダイカストフープ両方に対応できると言うのも大きな魅力の一つと言えるでしょう。
 



※装着例1
スティールフープ


※装着例2ダイカストフープ

装着例
写真のように、基本的には2通りの装着方法があります。全てのボルトにつけてももちろん効果的ですが、当店のドラムテクニシャンは、最も緩みやすいスネアのオープンリムショットがかかる付近に3〜4個使う事が多く、こういった使い方も効果的です。
 

※パール規格

※パール以外の規格
パール規格
パーツ自体はパールの規格なのでパール製品にはピッタリはまりますが、パール以外のフープでは若干隙間ができる場合があります。

 
装着例2
フープの厚みによって、装着後もフープとの間に隙間ができる場合があります。この状態ではまだロックはかかりませんので、少し斜めにしてフープと接触するようにつけるとよいでしょう。また、フープの厚みで装着が困難な場合は、はさみなどで少しカットしてつける事も出来ます。
 

※間違った装着例1

※間違った装着例2
間違った装着例1.2
意外と多い勘違いが写真のような装着方法です。この状態は、チューニングロックとしては全く機能しない上、フープの鳴りを妨げるばかりかパーツ自体もボルトとの摩擦ですぐに消耗してしまいます。
 
その他のチューニングロック

ボルトロックタイプ
一見、強力にボルトの緩みを防いでくれそうですが、残念ながらそれほど効果はありません。緩み難くはなりますが全てのボルトに付けた場合にはかなりの重量感になり、鳴りを抑える傾向があります。
皮製ワッシャー
ロックの機能としてはやや固定力の弱いタイプです。楽器に対して負担がかかるという要素はありませんが、フープの鳴りを極端に抑えてしまうのが特徴です。フープの倍音を抑えまとまりのある音色を求める場合や、シェルの鳴りのみを活かしたい場合に効果的ではありますが、セットサウンドやアンサンブル内での物足りなさ・パワー不足の原因になる事も多い場合があります。