SECTION1 |
■ ハンドパーカッションとリズム、楽器、テクニック |
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この本は、ドラマーにとっては色々なパーカッションに出会うキッカケにもなり、パーカッショニストにとってもドラマーならではの視点を取り入れるいいキッカケになるものではないかと思います。
序盤は、ブラジル音楽には欠かせないブラジリアンパーカッションを使って、カーニヴァルで活躍するサンバチームの打楽器隊(バテリア)の大アンサンブル“BATUCADA(バトゥカーダ)”のリズムスタイルを解説していきます。一つ一つの楽器の説明と役割、パートごとの演奏方法と決まり文句などを詳しく学習できるのと、アンサンブルの中での各楽器のシンコペーションの関係性や、どのようにリズムが成り立っているのかという事がしっかり身につきます。 |
SECTION2 |
■ ブラジル音楽全てのルーツ!!サンバ! |
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中盤以降は、サンバについてそのルーツやリズムタイプ別の解説など、より深く理解を進めながら実際にドラムセットへの応用のサンプルパターンなどが紹介されています。
エスコーラ・ヂ・サンバ、サンバ・カンサォン、ボサノヴァ、サンバのスネアパターン&ライドパターン、パルチード・アルト、サンバ・クルサード、アフロ・サンバ、サンバ・ファンク、変拍子のサンバ等、全てのブラジル音楽に通じるサンバのフィーリングが“グッ”と身近になります。 |
SECTION3 |
■ フォホー |
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ブラジル北東部で発展してきた音楽スタイル。バイアォン、コーコなどのリズムを、パーカッションアンサンブルとドラムセットへの応用パターンで解説しています。 |
SECTION4 |
■ カーニヴァルリズム |
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パレード、クラブ、ストリートダンスなどで演奏されるマルシャやフレーヴォなど、早いテンポでのパーカッションアンサンブルと、ドラムセットへの応用パターンを解説しています。 |
SECTION5 |
■ アフロ・ブラジリアンリズム |
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アフリカから奴隷として連れて来られた黒人達が持ち込んだ文化や、カンドンブレ、マクンバなどの宗教・儀式と深い結びつきを持つ、アフォシェとマラカトゥのリズムスタイルの解説。ブラジル北東部のバイーア州で発展してきたより深遠なブラジリアンリズムを紹介しています。 |
SECTION6 |
■ キリスト教の音楽 |
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クリスマスから年明けの期間に催されるカトリックの伝統的な行事、フォリア・ヂ・ヘイスのリズムスタイルの解説。 |
ヴォリューム満点!! |
■ おまけも充実してます!! |
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この本には、各セクションで紹介されたリズムスタイルごとの代表的な音源の紹介や、ブラジルの歴史とリズムと音楽の発展に関する興味深い資料、著者からこの本の使い方や練習の仕方に関するアドバイス、注意するべきポイントなども掲載されていて、とても豊富な情報が得られます。
ブラジル音楽独特のあのうねりのあるグルーヴには、一体どんなルーツがあるのか??
この本がその答えを見つけるキッカケになるかもしれませんね。 |