シンバルを仕上げる方法は、大きく分けて1枚1枚丁寧に手で仕上げていく「ハンドハンマー」と機械で仕上げていく「オートハンマー」の2種類に分けられ、それぞれサウンドに特徴があります。今回ピックアップした「ハンドハンマー」仕上げのシンバルは柔らかく金属質な高域が目立たないのが特徴で、強い存在感がありながらサウンドにしっかりとブレンドするものが多いタイプです。
その中でも、今回はもっとも歴史のあるイスタンブール製のメーカーをピックアップしてご紹介いたします。何百年もの歴史があり、今なお人気のあるイスタンブール製のサウンドをじっくりとお確かめください。
イスタンブール系のシンバルをまとめてチェックすることで、ハンドハンマーならではの深みと個性が本当に幅広くあることを改めて確認できました。特にイスタンブール系のシンバルは全ての音楽やプレイスタイルの違いを網羅していると言っても過言ではないほどたくさんのキャラクターがあるので、プレイヤーの個性を引き出すシンバルが必ずあるような気がします。シンバルはチューニングができないからこそシンバルの個性、プレイヤーの個性がいかされるのではないでしょうか。
各メーカー伝統的なオールドターキッシュのサウンドをしっかりと受け継ぎながら、独自の個性をしっかりと作り出しています。
また、現在ではイスタンブール製ではありませんが(数十年前まではイスタンブール製でした)、ここ最近の流れでオールドターキッシュのサウンドを意識して発売されたZildjianのNewシリーズ(K.ZIL・A.ZIL.V)と、ドイツのメーカーMEINLがイスタンブールの工場に委託して作ったNewシリーズのByzanceも合わせてご紹介します。
もちろん今回も各メーカーの代表的なライドとハイハットの視聴ができるので各メーカーやシリーズによる共通する点や、相違点など個々のキャラクターをそれぞれを聞き分けて自分のサウンドイメージに合ったシンバル探しの参考にしてください。
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