■ まとめ

約二十年程前に私が初めて手にしたハンドハンマー仕上げのシンバルが、SABIAN HHシリーズの14"ハイハットでした。それまでは、A ZILDJIANやPAISTEを愛用していましたが、ジャズに興味を持ち購入しました。まさか、そのシンバルを製造していたカナダのセイビアン工場を訪れることが出来るとは夢にも思いませんでした。招待して頂いたセイビアン総代理店のパール鰍ノは、本当に感謝しています。

単なる金属のかたまりが、伸ばされ、叩かれ、削られて、滑らかで繊細なシンバルに変化していく様子は見事でした。特に、ジルジャンのイスタンブール工場から受け継がれたハンドハンマー技術の水準の高さには驚きました。ハンドハンマーにありがちな品質のばらつきがないのがうなずけます。また、その陰でサウンドチェックを含む厳しい品質管理が行われていることも良い結果をもたらしているのでしょう。

商品に直接つながることではありませんが、スタッフが明るく、元気で、楽しそうに仕事をしているのが印象に残っています。お国柄と創立者ボブ氏の人柄が現れているのでしょう。パーティーではボブ(ロバート・ジルジャン)夫妻と同席となり、数々の楽しい話も聞かせていただきました。元気で長生きして頂きたいと願っております。