ZILDJIAN / JOHN RILEY ARTIST SERIES DRUMSTICK



 

海外メーカー製品の場合、本国ではラインナップされているものでも、日本版のカタログには記載されていないカタログ外商品(受注発注製品)というものがあります。日本での需要やちょっとした大人の事情で定番外となっているこれらの商品は、もちろん当店のような専門店でも未知の領域です。つまり、入荷してみないとどんなものなのかというのもわかりません。
そんな、カタログ外商品の中で、たまたま入荷してきたのがこのスティック、ZILDJIAN/JOHN RILEYモデルです。

物珍しさから、スタッフ総出で“どれどれ・・・”と検証してみると・・・・、こ、これは、、、イイね!!とてもイイね!!!
あまりの出来の良さに、全員一致で当店の定番商品として入荷する事が可決されました。
という流れで、今回は、この素晴らしいスティックをご紹介したいと思います。

出会いは突然やってくるものですね!

 



特徴

■ その前に・・・

★材質/ヒッコリー
(ブラック塗装)
★太さ/14.1mm 長さ/406mm
ネック/6.2mm 
★チップ形状/ティアドロップ小(どんぐり型)
 

スティックには膨大な種類が存在しますが、全てのスティックの基本となるのが5Aタイプです。同じ5Aタイプでもメーカーによって形状は多少異なりますが、大きく分けていくとどのメーカーも5Aと言えば大体同じようなサイズで様々な音楽スタイルに柔軟に対応できる設定になっています。

その5Aを中心に、ロック系などである程度のパワーや音量が求められるスタイルには、5Aをそのまま少し太くした5Bや更に太さを増した2Bタイプがあり、こちらは太めのスティック定番として人気があります。

そして5B系とは反対に、5Aを少し細く短くした7Aタイプは、パワーや音量を抑えて繊細さや操作性を高めたモデルで、ジャズドラマーなどを中心に細めの定番として人気があります。

この基本設定を目安に、それぞれの特徴をブレンドして、より好みのフィーリングにしてしまおう!!!というのが、様々なアーティストのシグネイチャーモデルスティックです。

普通は、“そのドラマーに憧れているから”という理由が、シグネイチャーモデルを選択する一番の決定打になると思いますが、敢えて、そのドラマーが好きかどうかや、知っているかどうかという先入観を一度失くしてしまえば、これらは、無限の可能性を秘めた選択肢になると言っても過言ではありません。

シグネイチャーモデルをあれこれ見ていくと、

ふむふむ。。

あー、なるほど。

へーーー。

わぉ!!

マジっスか?!!

と言った具合で、そのドラマーの好みやプレイスタイルに、より合点がいくばかりか、全く知らないドラマーのモデルが妙にしっくり来てしまうという大発見があるかも知れません。

 

絶妙なバランス

■ 定番の使いやすさに+α

 

ZILDJIAN / JOHN RILEYモデルは、グリップ径が約14.1mm、長さが約406mmと定番の5Aほぼそのままをベースに作られています。
しかし、ショルダーからネック部分にかけてのテーパーが長めに取られていて、このあたりは7Aのようにシャープに削られています。
形状面での大きな特徴と言えばたったそれぐらいですが、これが何とも言えない“絶妙のバランス!!!!!”

まず、リバウンドの自然な返りは、グリップする位置やストロークの大きさが変わっても全く損なわれず、常に一定に保ちやすく、しかも、打点に向かってのストロークの自然な入り方(タッチ)は、まるで空気を斬るように“ストーン”と、シャープに落ちます。

ちょっとした違いで、これほどフィーリングが変わるともはや感動するしかありません。いつも5Aを使っているというドラマーには特に要チェックな逸品です。

注意点!!

■ やっぱりスティックは天然モノなので!

 

形状がどんなに優れているからといっても、ちゃんと選定せずにうかつに購入すると、本来の特徴の半分もその良さを感じられないのが、スティック選びの厄介なところであり、楽しめる部分でもあります。

スティックは天然素材のため同じモデルでも品質はバラバラです。スティックの選定に迷ったらコチラをご参照ください↓

GATEWAY渾身の徹底特集
 『スティック編』

質の悪いスティックを何ペアも無駄にするよりも、ちゃんと選んだお気に入りの1ペアを大事に使う事の方が、小さなエコにつながるかも知れません。

「昔は天然の木をスティックにしていたんだよ。」

なんて時代が来ないことを祈って・・。