LUDWIG/ LB550K

■詳細情報
・重量/約4kg
・スイッチ/P85
・バット/P33

“永遠の定番スネア#400”とか、“ボンゾも愛したロックの定番#402”とか、“あっさりPOPSの王道#404”とか、“リッチ&ヘヴィな#416”などなど、LUDWIGスネアの名器達には何かしら通り名というものがありますが、“隠れ名器”といえば、このハンマードブロンズLB550Kです。
ロイ・ヘインズやビル・スチュアート、レニー・クラビッツなどが好んで使用しているという確かな実力を持つ一方で、やはり見た目の特殊さからか他のモデルと比べるとヒット商品とは言えない悲しい存在。。。中には「LUDWIGってこんなスネアもあるんだぁ。。」と思う方も多いかもしれません。

今回は、そんな“隠れ名器”の“隠れた”魅力を暴きます!!!

 

 ♪サウンド♪

★絶品で〜す!!

★単体サウンド
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 サウンド

★SETサウンド
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 サウンド

★ミュート乗せ
SETサウンド
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 サウンド

見た目は特殊でも、サウンドはOLD LUDWIG系の正統派!!定番400の系統で、さらにダイナミクスレンジを広げたようなオールラウンドに使える非常にニクイ音色なんです。
ファットで広がりのあるLUDWIGならではのメロウな響きをベースにして、ブロンズシェル特有の、中・低域の豊かでパワフルな響きがサウンド全体の存在感を、そしてハンマード加工の効果で、シャープで繊細な反応としっかりした音の芯も同時に得られます。
さらに、、

もともと重量があってパワフルな鳴りのシェルなので、ミュートをしてもおとなしくなりすぎないという点もまた絶妙!!
OLD LUDWIGのデッドなサウンドが好きなんだけど、バンドの中だとイマイチ抜けがよくなくて困っているという場合や、実際にOLD LUDWIGを使っているがもう少しパワフルさが欲しいという場合にもうってつけなのがこの550Kです。

ワンポイント

★ハンマード加工ってなぁに??!

「新品なのに、シェルがデコボコじゃんかぁ!!何で??」と思う方もきっとたくさんいると思いますが、このハンマード加工は、打面をヒットしたときに起こるシェル内の空気振動を不規則にする効果があります。
ノーマルシェルと比べると、芯がハッキリしたシャープなサウンドが得やすくなり、切れの良さも増すんです。
そしてLB550Kの場合は、このハンマード加工と、ブロンズシェルとの相性が実に“グゥ〜”な訳です。本来、柔かいサウンドで倍音が広がるブロンズシェルにこの加工を施す事で、ピアニシモプレイでの反応の良さや、1打1打の音の立ち上がりが強調され、サウンド全体の鮮明さが増強されています。

。。。どうしてシェルをデコボコにしてみようと思ったのかは謎ですが、ただ見た目のインパクトを狙っているだけではないんですね。
 

ちょっと豆知識

その昔、国産メーカーが発売していたハンマードシェルの中には、メーカーが鍋工場に加工を委託してしていたものもあるようですよ。
なるほど、確かにこんなお鍋ありますねぇ。。

 ゲストコメント!!

★テンチョー蔡(さい)は見た!!??

  今回は、“GATEWAYの生き字引”こと、渋谷店店長 蔡(さい)からもLB550Kに関するコメントが届きましたのでご紹介致します。

『渋谷店では約20年前の80年代後半からハンマードブロンズをおすすめしてきました。当時から、LUDWIGのメタルシェルと言えばやはり400か402が主流でしたが、ちょうどこの頃はPEARLのフリーフローティングのブラスやSONORのスティールなど、存在感が強いメタルシェルの人気が特に高かった時代で、王道の400でも物足りないと感じているドラマーを中心によく売れていました。
ブラックビューティの復刻版もなかった時代なので、スティール以外のLUDWIGメタルシェルというと、アルミの404かこのブロンズシェルぐらいでしたが、特にハンマードブロンズ550Kの鳴りはすばらしく、イチオシで紹介していたのをよく覚えています。
ハードロックドラマーには、さらにパワフルさが得やすいように、TAMAのブラスマイティフープを組み合わせて販売していたりもしました。

その後、ブラックビューティや、400&402のブラスエディションが登場してからはやや人気が陰りましたが、550Kは存在感が目立つメタルシェルの中でも、落ち着いた繊細な響きでジャズからポップス・ハードロックでも使える未だにイチオシなモデルです。是非お試しください。』