GATEWAY / ORIGINAL SUPER SPRING

1980年代後半、当時国産メーカーのペダルスプリング単品の販売価格が\200※1ほどだった時代に発売開始となった当店のオリジナルスプリングは、価格\1800という値段にもかかわらず、噂が噂を呼び、あっと言う間に評判になりました。
ペダルアクションの心臓部にあたるスプリングの良し悪しは、踏み込みの感触・返りのシャープさといった全ての動作に作用し、どんなフットペダルのアクションもスプリング一つで大きく印象が変わります。
※1現在の国産メーカーのスプリングは\420〜630

 

★魅惑のダイレクト感
通常、フットペダルの踏み心地を軽くする場合は、スプリングのテンションを緩める事になりますが、緩めすぎると逆に反応のルーズさが目立ってきます。反対に、反応の良さを求めてテンションを上げていくと、今度は踏み心地が重くなっていきます。結局、妥協できるポジションに設定した後は、慣れでスプリングへの不満を解消してしまうというのが一般的でした。

スーパースプリングは、市販されている各モデルと比べて、踏み込んだパワーがロスすることなくビーターに伝わり、テンションに関わらず足の裏とフットボードの一体感が常に安定しているダイレクトな感触が大きな特徴で 、サウンド面でも音の芯が出やすくなります。特に、踏み込みの軽さを狙った、ややルーズなポジションにセッティングした場合は、他を圧倒する軽快なアクションが得やすくなり、この点で数多くのドラマーから信頼をいただいています。


※GATEWAY&他メーカー。一番左がGATEWAY

★軽快なアクションの秘密とは
ただ反応が良いというだけでなく、あらゆるテンションでセッティング出来るレンジの広さもスーパースプリングの魅力の一つです。
その秘密は、材質と加工・形状にあります。材質・加工については、企業秘密のため詳しくは公表出来ませんが、とても良質のものを使用しています。もう一つの形状について、現在市販されているほとんどのフットペダル用スプリングが、時計回りの右巻きであるのに対して、スーパースプリングは左巻きです。

一体どうしてかと言うと、フットペダルは、ドラマーポジションから見てゲートの右側にスプリングを引っかける構造になっているためです。重要なのは、“ゲートの右側にそれがある”という事で、ここにスーパースプリングが左巻きを採用している理由があります。力の分散を防ぎ、センター(つまりビーターのついている側)にパワーが乗るようになります。

車や精密機械では、こういったスプリングの巻き方向でバランスを取るものもあるのだそうです。もしも、フットペダルのアングルプレートがゲートの左右にあったとしたら、右側には左巻き、左側には右巻きのスプリングをつけるのがベストなバランスです。