LUDWIG / L1286 ハードフェルトビーター

他社のものよりもパワーが乗りやすい・軽い、といった個性はありませんが、パワー・反応・音色のあらゆる面で、ドラマーのタッチに忠実なサウンドが得やすいと言えるでしょう。年代によって質感の若干の違いがありますが、名器SPEEDKINGペダルと共に非常に長い歴史を持つハードフェルトビーターです。なんと1930年代後半にはすでに#1286という品番で登場しているようですよ・・・。あらゆるフェルトビーターの基本とも言えるでしょう。

アタック
パワー
耐久性
タッチ
重量感

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【詳細データ】
■重さ:約83g
■シャフト径:6.2mm
※YAMAHA旧700番台.800番台前期型のペダルで使用する場合は、ビーターホルダーの穴を広げる加工が必要です
■全長:約196mm※シャフト部分は約158mm


左から
DANMAR/206
LUDWIG/L1286
YAMAHA/BT912
フェルトの直径はそれぞれ約51.1mm・50mm・51.1mm
フェルト比較
よく見るとフェルト部分の形状や大きさが各社異なり、それぞれのタッチや音色の傾向の違いにも関係しています。
DANMAR/206は角が丸みがかっている事と重量(約93g)があるので、タッチが柔かめでパワー感と太い低音が得やすく、YAMAHA/BT912はL1286と似た形状ですが、フェルトの質感が若干硬めな事と重量(約79g)が軽い為、タッチが硬めでアタック感や切れの良い音色が得やすくなります。
LUDWIG/L1286はちょうどこの2つの中間にあたり、タッチは硬すぎず柔かすぎずで、低域の太さと輪郭のハッキリしたアタックを得やすいのが特徴です。

写真右から、DANMAR/206.
LUDWIG/L1286
YAMAHA/BT912
フェルトの厚みはそれぞれ約38.5mm・32.1mm・31mm


 
この面構えが渋い!
LUDWIGの工場がCHICAGOにあった時代のものは、刻印のMONROEの部分がCHICAGOとなりますが、このルックスにも長い歴史があります。
シャフト加工の違い
L1286のシャフト部分はYAMAHA・DANMARのように焼付け処理がされていませんので、タッチによっては曲がりが出る場合があります。