DW / GO ANY WHERE PRACTICE KIT


※写真のフットペダルは付属しません。

“なるべく場所をとらずに、できるだけドラムセットに近い形で練習ができたら・・・。”ドラマーにとって最大の悩みの種といえば練習環境です。たとえパッド練習でも、なるべくならドラムセットを叩いている状態に近い形でトレーニング出来た方が言うまでもなく効果的です。
トレーニング用ドラムセットと言うと、黒いゴム板とプラスチックシンバルが付いた入門パックというイメージが強いかもしれませんが、実はDWからもこんなスマートな本格トレーニングパッドセットが発売されているんですよ。

★詳細情報
・重量/約7kg
・パッドセッティング範囲/高さ約530mm〜1000mm
・サイズ目安/高さ約1100mm・横幅最大約1000mm・奥行き約500〜650mm(ペダルをつけていない状態)
・付属パッド 8"x2 10"x2 BD用x1(ツインペダル対応)
・付属ブームアーム計4本、ネジ径8mm 約410mmx3本(内1本は角度調節可能)&約230mmx1本


 セッティング

超スマート!!

4本のブームアームと4枚のパッドをそれぞれ好みの位置にセットできるのでとても便利!!幅広いセッティングに対応します。ロングブームの内1本は、首の角度調節ティルターがあるので、スネアやライドなどの微妙な角度に合わせてセットできます。
フットペダルを噛ませるためのアタッチメントは、パイプの下側から差し込み固定する方式です。床に直接触れないので、衝撃が3脚に分散され普通のキックパッドよりも振動が少ないとてもナイスな設計です。

たったこれだけで組みあがってしまうと言うのは、ドラマーには嬉しい限りですよね。住宅事情で自宅で練習出来なくても、バッグに詰めて近所の公園ぐらいまでならがんばれるかも知れません!!
 

★ワンポイント

セッティングする環境によってはパイプの鳴りが気になる場合もあります。その場合は上部パイプについているキャップをマイナスドライバーなどでこじ開けてパイプの内部に新聞紙などを詰め込むと多少改善されますよ。

 

タッチ

ポジションごとに異なるリアルなタッチ

 

練習パッドに求められる最大の要素は、“タッチの良さ”。これがリアルかどうかが生のドラムと練習パッドとのギャップを埋める“肝(きも)”ですが、この辺もさすがはDW!!しっかり押さえてます。
特にキックパッドのタッチは非常にリアル!!少しテンションをきつめにした時のベースドラムのタッチそのものと言っても過言ではありません。オープン奏法のドラマーも納得の絶妙さです。 もちろんツインペダル対応しています!!
 

★発見!!

8"と10"の4枚のパッドももちろん優れたタッチですが、ブームの長さの違いでそれぞれが変化するのもミソです!!
タム・ライド用は8"パッドを使いブームを短く設定して硬めのタッチ、フロアタム用はブームを長く設定すれば柔かめのタッチになり、さらにリアルさが増しますよ。

 

 アレンジ

オリジナルのこだわりを追求!!

もちろんこのセット1つあるだけでもパッド練習が楽しくなりますが、お持ちのハイハットやライドがある場合はそれらをセットに追加して、HQ/SOUND OFFシンバルミュートを付けて・・・なんてゆうセッティングも出来てしまいます。
さらに、お気に入りのスネアパッドをすでにお持ちの場合は、それも組み込んじゃいましょう!!ネジ径が8mmのパッドならそのまま取り付けられますし、写真のようなセッティングもなかなか楽しいですよ!!一気にグレードアップした“プロ仕様!!?”のこだわり練習パッドセットの出来上がりです!!

やはり自分の器材が自宅練習でも使えるとなると俄然ヤル気も違ってきますよ!!
 

 まとめ

がんばってエレドラ?!

 

ここまでくると「どうせなら奮発してエレドラの方がいいんじゃない??・・・。」と、新たな悩みも浮上してきます。

誰にでも気軽に楽しめるという強力なメリットがあるエレドラと、パコパコという音しか出ない面白みのない練習パッド。どちらが優れているかを一概には言えませんが、“生ドラムを演奏する事を想定した”シビアさでは今のところ練習パッドの方がはるかに上回ります。

エレドラの場合は、手軽にドラムを演奏している気分に浸れる楽しさや、自宅でフレーズの確認・研究ができるという圧倒的な便利さの反面、タッチコントロールやダイナミクスコントロールと言った、アコースティックドラムを演奏する上でとても重要な要素を全く無視して、誰にでもイキナリいい音が出せてしまうという怖さも同時に持っている為です。

現代のドラマーならではの悩ましい問題かもしれませんね。