DW / DW8500TB
BLACK DIAMOND 2-LEG HI-HAT STAND

 

DWのハードウェアと言えば、人気もクオリティも誰もが認めるトップブランドの一つです。これまでも、様々な面で画期的なアイディアを反映させた商品を投入してきたDWですが、2009年の新作として、最高機種9000シリーズと定番の5000シリーズのハイブリッドアクションが人気の8000シリーズをベースに、さらにコダワリの改良を加えた、ロングフットボードモデルが登場しました。

中でも、ハイハットスタンドDW-8500TBは、ヘヴィデューティモデルとしては異例とも言える繊細なサウンドとアクションが特徴で、ハイハットのフットワークの新しい可能性を秘めていると言っても過言ではない非常に魅力的な逸品です。

レギュラーモデルからのほんの少しの改良で、耐久性とアクションの良さを両立させてしまうアイディアと、ハードウェアに限らず、ドラムメーカーとして常に新しい方向を模索する姿勢が、DWの絶大な人気とクオリティの高さ秘密なのかもしれませんね。
 

詳細情報

 ヘヴィデューティスタンドの特徴
ボトムカップ高さ調整幅
約680〜1015mm
パイプ直径
上部/28.5mm
下部/31.9mm
ロッド先端までの全長
約1150mm
ロッド直径:7mm
脚部
回転式2脚
ヘヴィデューティスタンドとは、軽量で持ち運びも手軽なライトウェイトスタンドとは正反対に、強力な踏み込みや過酷な使用環境でもスタンドのぐらつきや損傷が起こりにくいよう考慮された、パイプ径の太さや非常に重量のある頑丈な作りが特徴です。
 

DW7500(左)&DW8500(右)
パイプ径の違い

フットボード&ヒンジ部分
 

 ロングフットボード仕様

アクションの特徴は?

 

■写真手前側が一般的なのハイハットスタンドの構造

ヒール部分に高さがあり、角度があまりつかないので、足を乗せた感触はとても新鮮です。ハイハットスタンドは、ほとんどのドラマーが非利き足で操作する事が多いと思いますが、このロングボード仕様は、足のほんのわずかな動きにも繊細に反応してくれる上に、まるで床の上で足を動かしているのと変わらない様なヒール部分も含めたアクションの一体感がとても自然です。

多くの場合、非利き足を使用することでなおさら疎ましいのが、踏み込みの強さの加減を思い通りにコントロールするという事にもあると思いますが、DW-8500TBは、がっちりした安定感とナチュラルで軽快なアクションを両立しているので、ヒールダウン奏法やフットスプラッシュなどを頻繁に使用する場合にも本領を発揮します。

ハイハットの色々な表現力を引き出す楽しみを味わいつつ、安定感もバッチリという抜け目のなさが特徴です。
 

 サウンド

タイトではありますが・・・

 

DW-8500TBは、構造上は強い踏み込みに対する耐久性を重視したモデルですが、耐久性重視のスタンドの弱点と指摘される場合が多い、シンバルの強力な締め付けによるサウンドの偏りを、小さなモーションでもしっかりと開け閉めのコントロールがしやすいロングボード仕様にする事によって克服しています。

ハイハットを、0.5インチほどサイズダウンしたようなタイトな響きが特徴ですが、これだけ太いパイプでがっちりとシンバルを固定しているわりに、他のヘヴィデューティスタンドと比較するとナチュラル指向なサウンドがとても魅力的です。絶妙なアクションの賜物と言っても過言ではありません。

 

 各部の詳細

■ロッド

ロング・ショートの2種類のロッドが付属します。

ロッドの長さ
ロング:約495mm
ショート:約345mm

  ■クラッチ

ロック機能が付いているのでシンバルを激しく揺らしても安心です。ただし、ネジ切れが起こりやすいので、シンバルを付け外しする場合は、正しく慎重にネジを装着してください。
※ロック用の小さなチューニングボルトは、とても紛失しやすいパーツですのでご注意下さい。
  ■メモリロック

メモリロックは大型で重量があるため、固定力は抜群ですがサウンド面にも影響を及ぼしています。ロックの有無や締め具合でも、サウンドの伸びが違ってきますよ。
 
  ■ヒンジ

DELTAボールベアリングヒンジを採用

 
  ■スプリング調節機能

無段階ダイヤル式