DW / DW7500
ライトウェイトハイハットスタンド

全てのドラマーがハイハットスタンドに求める事と言えば、「いかに良いサウンドで、いかに良いアクションを得られるか」に尽きると思います。この2つの課題はドラマーのみならず、恐らくはハイハットスタンドを世に送り出している全てのドラムメーカーの理想とも一致しているはずです。
ハイハットスタンドの名器と言えば、古くは往年の名ドラマー達がこよなく愛したROGERSやLUDWIG等が有名ですが、80年代に登場した初代DW/5500のデザインを継承したこのDW/7500も、これらに勝るとも劣らないと断言できる非常にすばらしい逸品です!!

2004年頃に惜しくも廃盤となってしまった旧モデルの7500は、当店の徹底比較特集でも好評価の優秀な機種でしたが、今回復活したニューモデルは、旧モデルでやや課題が残った部分が見事に改善されています。もはや、これを抜きに「良いハイハットスタンド」を語ることは出来ません!!
 

 マイナーチェンジ

 さりげな〜く改良!!
重量:約3.5kg
セッティング高725mm〜1025mm
パイプ直径
上部/19.1mm
下部/25.4mm
全長:1140mm
ロッド直径:7mm
2004年頃まで発売されていた旧モデルから、3脚部分や上部パイプがマイナーチェンジされています。
 
■上部パイプ
旧モデルではボトムシンバルカップとパイプとの接合部分がやや細くなっている形状でしたが、ニューモデルでは現行DWの全てのハイハットスタンドに標準装備されているアルミ製のボトムカップが採用され、パイプもノーマル形状になりました。

旧モデル

新モデル

 

■3脚部分
同じく旧モデルでは、3脚部分が意外とゴツイ構造でしたが、ニューモデルではかなりスッキリしています。その分、旧モデルと同様の十分な安定感を得る為に、脚ゴムが一回り大きくなり、脚が長く、開き幅も旧モデルに対して広めのデザインになっているのも特徴です。この辺りは旧モデルとのアクションの違いに大きく関係しているのかもしれません。

旧モデル

新モデル

 

 アクション

脅威のナチュラルアクション!!

 

 

スプリングテンションに関わらないオールレンジでの踏み込みの軽さと、ペダルの戻りのナチュラルさは絶品!!足との一体感が本当に自然です。ペダルが常に吸い付いているような感触なので、オープン&クローズの微妙なニュアンスにも非常にシャープに反応します。このアクションは歴代の名器以上と言っても過言ではありません。
 

 サウンド

シンバルの響きも絶品!!

 

旧モデルでも、DW/7500のサウンドの良さは印象的でしたが、ニューモデルでは、マイナーチェンジされた部分の影響からかさらに大幅に向上しています。アクションと連動したサウンドのシャープさに加え、サスティーンの伸びが極自然にまとまり、とてもナチュラルで柔かいシンバルサウンドが引出されます。
 

 各部の詳細

■ロッド

ロング・ショートの2種類のロッドが付属します。
  ■クラッチ

ロック機能が付いているのでシンバルを激しく揺らしても安心です。ただし、ネジ切れが起こりやすいので、シンバルを付け外しする場合は、正しく慎重にネジを装着してください。
※ロック用の小さなチューニングボルトは、とても紛失しやすいパーツですのでご注意下さい。
  ■メモリロック

メモリロックは大型で重量があるため、固定力は抜群ですがサウンド面にも影響を及ぼしています。ロックの有無や締め具合でも、サウンドの伸びが違ってきますよ。
 
  ■ヒンジ

ボールベアリングヒンジではなく、アルミ製のヒンジが採用されていて、プレイヤーの踏み込みに忠実な反応が特徴です。
 
  ■スプリング調節機能

スプリング調節は、5000シリーズの上級機種、5500DELTAと同じ無段階のダイアル式が採用されています。現行モデルの5500TLや5500Lなどのライトウェイトモデルが、つまみを引っ張ってスプリング調節をするタイプに変更されてしまったので、これはファンには嬉しいポイントでもありますね。