NO.1 |
■フットボード&ロッド |
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FP-700番台のパワーの源であるこのフットボード。一見、わかりにくいのですが、最初期型と最終型ではデザインが若干異なり、最終型は約40g重量が増します。 |
NO.2 |
■ベルト |
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滅多に切れる事はない非常に丈夫なベルトですが、すでに生産完了になっているので今後の為にも予備は持っておきたいところです。 |
NO.3 |
■アングルプレート&ローラー |
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701.702.710用のアングルプレートは残念ながらすでにストックも切れていますが、720用のものはまだ入手できます。ローラー部分も同様に、初期モデルで採用されていた金属製のものは販売完了となってしまいましたが、プラスティック製のものは入手できますよ。
※ローラー部分はTAMA/HP-90S-63でも代用可能です。 |
ワンポイント |
■マニアック編 701.702.710と720の違いって? |
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701.702モデルは構造は同じものですが、ビーターが異なります。702になるとシャフト部分に焼き入れ加工が施された、現行モデルと同じBT912が付属します。710モデルはフープクランプの幅が広くなり、ネジがフットボードの真下からサイドに移動して付け外しの利便性が高まった事とフレームの強度が上がりましたが、それ以外は701.702と同じ構造です。
しかし、80年代後半に710から720に移行する段階では様々な箇所に改良が加えられたことで、より丈夫でパワフルになり、それに伴ってアクションも多少変化することになります。 |

FP720

FP701&710 |
■カム
写真で見ると一目瞭然ですが、710まではビーターを受ける部分がカムの中央寄りに配置されているのに対し、720になるとこの部分が外側にずらされています。これにより、ビーターが打面に対して平行に当たるようになった事と、遠心力も大きくなる為、同じように踏み込んだ場合によりパワー感を増したアクションが得やすくなりました。
反面、パワー感を強めた事で、それまで細かいニュアンスもつけやすかった710モデルとの印象も大きく変化しました。
■ワンポイント
★FP-720に他社のビーターを付けたい!
当店には、「FP-700番台のペダルにDANMARやLUDWIGのビーターが付かないんだけど何とかならないか?」という相談が多く寄せられます。
他社のビーターを取り付ける場合は、ビーターを受ける部分の径を広げる加工をすれば問題なく取り付けられます。
※もちろん加工は当店で承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。 |
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FP720

FP701&710 |
■アングルプレート
710モデルまでは、4穴のアングルプレートが採用されていますが、720になると3穴のプレートに変更されています。ローラーも金属製からプラスティック製に変更されました。 |

720 701

701 720 |
■その他
その他の部分で目立つ違いは、ゲートの両端にあるベアリングが組み込まれた部分をネジ留めにして、左右への微妙なブレを解消した事や、フットボードが若干改良され重量が増した事などが挙げられます。 |
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■GATEWAY視点で見る、現行品時代のFP-720 |
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現在では、欲しい人は本当に血眼になって探しているFP-720ですが、面白いエピソードがあるのでご紹介致します。
FP-700番台は、ベルトドライブペダルとしては現行品時代から圧倒的な人気商品ではありましたが、やはりチェーンドライブ全盛の80年代は、根強いファンを除いてその人気も落ち着いた状況が続いていました。
そして、「あのペダルは手に入らないのか??」と、その人気が盛り返してきたのは、生産完了のニュースが入り最終型のFP-720がカタログから消えてしまった90年代後半になってからだったんです。
ちょうど新しいフィーリングのチェーンペダルに皆が飽きて、初心に戻ろうとFP-720に帰ってきた時期がこの頃だったのかも知れませんが不思議なものですね。 |