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知識編

スティック各部の名称と役割


 11   チップの種類

★形状やヒットする角度で、最も音質に影響する部分。形状の違いと、特徴を把握することで、より幅広い表現が可能になります。

最も多く見られるチップ形状は下記の5つになります。その中でも基本となるのはティアドロップ型で、その他の4つの形状はティアドロップ型で得られるサウンドの一部分を特化させたものでもあると言えます。又、チップは同形状のものでも大小があり、それによってサウンドの印象が変化する場合や、同形状でも、メーカーごとにやや形が異なりサウンドの印象が異なるものもあります。

※その他、サウンドの印象に影響をもたらす要因として
木製のチップは使っているうちにだんだんと変形が起こり、最終的には人それぞれその人だけの形になります。これは、同じ楽器を同じ種類のスティックで叩いても、ドラマーによって音が違うという要因の一つにもなります。

 

■チップの形状
大きさや材質の違いがありますが、形状は大きく分けて5種類あります。

 ティアドロップ型 
4種の内で最も表現の幅が広く様々なチップ形状の基本と言える形状で、ヒットする角度により、シャープ強・シャープ・ファットと約3系統の音質の表現が可能です。安定した音色・音質をキープするには最もシビアなコントロールが必要とされ、タッチコントロールのトレーニングにも最も適していると言えます。
 
表現力 粒立ち 安定感 音量
●●●●● ●●●● ●●●●● ●●●●

■VATER  NEW ORLEANS JAZZ / 5B / FUNK BLASTER / ACORN / TEARDROP / HOLY YEARNING
■VIC-FIRTH  7A / 8D / 5A / 5B / 2B / AH7A / AH5A / AH5B / SD10
■GRETSCH  GR-5DTW
ZILDJIAN  HB / VC

 ボール型 
ヒットする角度・面積を常に一定に保ちやすく、シャープな粒立ちが強調された形状。4種の内で最も安定した音色・音質をキープしやすいと言えます。


 
表現力 粒立ち 安定感 音量
●●●●● ●●●●● ●●●●● ●●●●●

■VATER  SWEET RIDE / MANHATTAN 7A
■VIC-FIRTH  SD2
■PLAY WOOD  M-14C / M-15C / M-16C
ZILDJIAN  7A / PS

 オーバル型 
ティアドロップの特徴をさらにシンプルにし、シャープな粒立ちと、ボール型のような音色の安定感を高めた形状。ヒットする角度でシャープ・ファットと約2系統の音質の表現が可能で、ボール型とティアドロップ型の中間です。

 
表現力 粒立ち 安定感 音量
●●●● ●●●●● ●●●●● ●●●●

■VATER  SUPER JAZZ / LOS ANGELS 5A
■VIC-FIRTH  ROCK
■PRO-MARK TXJZW / TXR5AW / TX5AW / TX747W
  / TXR5BW  / TX5BW

 スクエア型 
ボール型のような音色の安定感に加え、ファットさがより強調された形状。4種の内では、最もパワフルで芯の太いファットなサウンドが得やすくなります。シャープ・ファット強と約2系統の音質の表現が可能です。完全に四角形のものと、やや丸みをつけたものがあります。丸みがかったものの方が、オーバル・ボール型の特徴に近くなります。
 
表現力 粒立ち 安定感 音量
●●●●● ●●●●● ●●●●● ●●●●●

■VATER  8A / EXCEL
■VIC-FIRTH  SG / SD4
■PRO-MARK PC

 弾丸型 
ティアドロップ型の特徴を基にして、シャープな音の立ち上がりと粒立ちをさらに特化させた形状と言えます。
ティアドロップ型と同等の表現力を持ち、接地面積がやや狭くなる事から、ティアドロップ型と比べて音量やパワー感は抑えられる傾向がありますが、音色の安定感を得やすくなります。
 
表現力 粒立ち 安定感 音量
●●●●● ●●●●● ●●●● ●●●●●

■MODERN DRUMSHOP  JC
■GRETSCH  GR-6DEJ

 

サウンドファイル

チップ形状の違い

PLAY サウンドファイル
※ティアドロップ→ボール→オーバル→スクエア→弾丸

サウンドファイルでは、可能な限り同じストローク・同じ接地角度でプレイしています。チップのサイズは、形状の違いによる音色の変化を掴みやすくするために、比較的小さめの物を使用しています。
最もシンプルなボールチップを基準に聴き比べてみてください。

【ティアドロップ】
ハッキリした粒立ちと広がりのある音色です。粒立ちのシャープさと、低域の太い長めのサスティーンが特徴です。

【ボール】
分離が良くまとまりのある音色です。シャープな粒立ちが目立ち、サスティーンが抑えられます。

【オーバル】
やわらかく広がる音色です。ボール型よりも少し柔らかめのアタックで、サスティーンとの一体感が強まります。

【スクエア】
パワフルでまとまりの良い音色です。ボール型同様の分離の良さに加え、アタックの力強さと低域の太さが特徴です。

【弾丸】
硬めでシャープに広がる音色です。ティアドロップの音色によく似ていますが、サスティーンのまとまりと粒立ちのシャープさがさらに強調されます。


■ 使用スティック ■

VIC-FIRTH / 8Dヒッコリー■太13.5X長407X首6.5ティアドロッ
VATER / SWEET RIDEヒッコリー■太13X長406X首5.8ボール
VATER / SUPER JAZZヒッコリー■太14X長414X首6.4オーバル
VATER / MANHATTAN 7Aヒッコリー■太13.2X長407X首6.5ボール
■MODERN DRUMSHOP / JCヒッコリー■太13.2X長398X首6.1■弾丸
 
表現力 粒立ち 安定感 音量
ティアドロップ
●●●●● ●●●● ●●●●● ●●●●
ボール
●●●●● ●●●●● ●●●●● ●●●●●
オーバル
●●●● ●●●●● ●●●●● ●●●●
スクエア
●●●●● ●●●●● ●●●●● ●●●●●
弾丸
●●●●● ●●●●● ●●●● ●●●●●

 

■チップのサイズ
同形状でチップの大きさを変えることで、それぞれのサウンドの特徴を生かしたまま、音量・粒立ち・芯の太さが変化します。小さくなるほど、シャープで粒立ちの良いサウンドが得やすくなり、大きくなるほどよりファットで芯の太い、パワフルなサウンドを得やすくなります。

小さめ

音量・パワー感よりも、粒立ちのシャープさや音色のまとまりがより得やすくなります。

大きめ

打面との接地面積が広くなり、芯の太いパワフルなサウンドを得やすく、音量も増します。

 

サウンドファイル

チップの大きさの違い

PLAY サウンドファイル
※ボール大→ボール中→ボール小

チップの大きさの違いでは、その見た目の違いのように、点の大きな太い音から、点が小さいシャープな音色へ変化していく様子が聴き取れると思います。

大き目のチップでは、チップに伝わる力も大きくなります。打面をヒットした瞬間に弾ける様に音が広がり、芯の強い音色になります。小さめのチップになると、この音の広がりが抑えられ、粒がハッキリしたシャープな音色になっています。
ストロークは可能な限り揃えてありますが、力の伝わり方の違いで、音量感もだんだん小さくなっている様子が聴き取れると思います。


■ 使用スティック ■

特選外商品

PLAY WOOD / M15Aメイプル■太15X長401X首?ボール 大

特選外商品

PLAY WOOD / M15Bメイプル■太15X長401X首?ボール 中

PLAY WOOD / M15Cメイプル■太15X長401X首5.9ボール小

 

■ナイロンチップ
4種類それぞれの形状によるサウンドの特徴を基に、チップの耐久性を向上させたタイプ。木の鳴りを抑えチップのアタック音が強調された高域の響きが特徴。



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