> ミニ企画 GRETSCH4160徹底比較
 


■近年、そのルックスで話題を集めた、G-4160(復刻版台湾製パーツ仕様)に続いて、今年に入ってからは、日本のみの特別仕様としてGV-4160J(復刻版オールUSAパーツ仕様)が復活しました。圧倒的な存在感で長い歴史を持つGRETSCH#4160ですが、果たして今回復活したモデルは、しっかり伝統のサウンドを継承しているのか?はたまた、新たなキャラクターでさらに私達を魅了してくれるのか?それともただの見掛け倒しなのか?
と言う訳で、実際に70'SのOLD#4160と比較してみました。

  70's OLD #4160


REMO114BA-00
REMO/114SA
OLD 42本スナッピー
ガスケット:なし
内臓ミュート:あり(OFF)

サウンドの傾向
とにかく音の立ち上がりが早く、タイトでシャープな音色が目立ちますが、ドライで非常に深みのある音色や、倍音の豊かな響き、低域の太さなどOLDらしい落ち着いた音色が特徴的と言えるでしょう。

パーツや仕様の違いによる音色への影響
3機種の中では最も太い音色が印象的ですが、その理由はこのラウンドしたエッジによるところが大きいと言えます。また、同じブラスシェルでも他の2機種と比べてやわらかめのものが使われているようで、厚みもあります。(写真右上)
この加工により、ヘッドとの接地面積が他の2機種よりも増えることで、極わずかにミュートがかかったような落ち着いた音色と、ドライで太い音色になります。反対に、この加工のために、チューニングレンジはある程度限られてしまいます。

 

  GV-4160J(復刻版オールUSAパーツ仕様)


REMO114BA-00
REMO/114SA
GRETSCH G-5412
ガスケット:ファイバー製
(薄め)
内臓ミュート:あり(OFF)

サウンドの傾向
立ち上がりの早さやシャープな音色は、OLDのサウンドにかなり近い印象ですが、こちらのほうがやはり「若々しさ」が目立ちます。ダイナミクスレンジが広い証拠に、微妙なタッチの変化による音色の変化も聴き所です。

パーツや仕様の違いによる音色への影響
70'S OLDの印象に近いのは、やはりパーツ類が同じUSA製である事が非常に大きく関係しています。そして、OLDと比べてヒット直後の明るく弾けるような響き方はやはりエッジの加工の違いが大きく影響していると言えるでしょう。スイッチ・バット部の固定には台湾製と同様に、厚めのゴムが挟まれています。
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  G-4160(復刻版台湾パーツ仕様)


REMO114BA-00
REMO/114SA
GRETSCH G-5412
ガスケット:ゴム製
(厚め)
内臓ミュート:なし

サウンドの傾向
サウンドの質が変わり印象も変わります。艶やかで粒立ちのハッキリした音色が印象的で、アタックもやや硬めの響きです。シェルの豊かな鳴りと、タイトな響きのフープとの組み合わせがこのサウンドの源です。

パーツや仕様の違いによる音色への影響
内臓ミュートの有無以外はGV-4160Jと同じシェルですが、USA製から台湾製のパーツになっています。生産国の違いやスプリング内蔵ラグの廃止などのコストダウンに加え、強度があがりましたが固めの材質を使かうことで、USAパーツ特有のやわらかい倍音はなくなり、よりアタック感が強調された硬めの音色になっています。
高域の響きが増し、硬めのアタックとシェルの鳴り・フープの響き方が他の2機種と異なるのは、やはりパーツ類の違いと、ゴム製のガスケットの影響が大きいと言えます。又、内臓ミュートの有無も、他の2機種とのサウンドの傾向の違いに影響していると言えるでしょう。
→商品詳細

 

 

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