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店主 こたろう

品名 アクション 安定感 機能 サウンド 総評点
H2000 10 10 10 0 70
H855 5 10 5 5 50
GB8607 5 9 10 7 80
DW6500 8 6 6 8 60
HH905 5 10 6 4 70
HH15R 10 8 10 10 95
HS1100 6 10 6 3 70
HS650 6 6 6 10 80
DW5500TD 10 10 10 8 85
DW7500 10 9 10 9 95
 総評 
私たちのような専門ショップのスタッフにとっても、これだけ多くのモデルを一時期に集中して試奏したり徹底的にチェックしたりするような機会はあまりないので、あらためて多くのことを勉強できました。この特集の意図を理解していただき、快く協力していただいた各メーカー及び輸入元の担当者の方々には、この場を借りてあらためてのお礼を申し上げます。
ドラマーの皆様には、ハイハットスタンドのご購入に際して今回の特集を少しでも参考にしてていただければと願っております。
ハイハットスタンドの性能の良し悪しは、想像以上にドラミングの全体に深く関わっています。
この特集をご覧いただいた皆様から、ご感想やご意見など(お叱りなどを含めて)をなんなりとご遠慮なくお寄せいただければ幸いです。

PEARL H2000
アクション
★★★★★★★★★★10
このシリーズのフットペダル同様にあらゆる踏み心地がこの1台で味わえるので、ハイハットスタンドにこだわりたい人にはとりあえず「オススメ」と言わざるを得ないが、実際のところここまでの設定が役に立つのかどうかは疑問。

安定感
★★★★★★★★★★10
いくらハードなプレイスタイルの人の場合でも、このモデルの安定性にもしも不安や不満があるなら奏法を変えるしかない。

機能
★★★★★★★★★★10
これだけ満載の機能を本当に使うの?と聞かれたら私としてはNOと答えるしかないが、とりあえずイジルのに飽きるまでは面白いでしょう。

サウンド
0
ムカツクほど残念なのがサウンド面。クラッチフェルトには新形状のゴム素材を採用してあるが、シンバルホールドの安定性に欠けるしサウンドをややクリップしてしまう。最悪なのはボトムカップ部分で(これも工夫の跡が見られるゴム素材)「うそっ?!」と思うほどボトムシンバルを鳴らなくしてしまっている。いったい誰がこんな馬鹿げたパーツの採用を決めたの??これではどんなにいいシンバルを使っても意味がないので普通のフェルトに交換して使うほかない。
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総評点数  70点

あれこれといっぱい工夫の跡が見られて大したものだと思う。いろいろイジルのが大好きな人にはもってこいのモデル。本当に呆れるほどいろんな設定ができる。

気になった点
フットプレートの固定が2箇所のキーボルトなので、折り畳みがいちいち面倒だろうと思うが慣れればそうでもないのかな?

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PEARL H855
アクション
★★★★★★★★★★5
スプリングテンションの感度がイマイチ。強くすると強過ぎるし弱くすると鈍くなるので結局妥協を強いられるかな?

安定感
★★★★★★★★★★10
三脚部のラバーと剣先の使い分けが可能なのでかなりの踏み方の人でもオールジャンルで問題ないでしょう。

機能
★★★★★★★★★★5
取り立てて特別の機能はないので、普通に誰にでも扱いやすいといえる。

サウンド
★★★★★★★★★★5
サウンド面での利点も弱点もなし。
総評点数  50点

可もなく不可もなく、といった感じであまりにも普通。
シンプルで丈夫そうなので、レンタルスタジオの備品向き?

気になった点
やっぱりスプリングテンションの反応をもう少し向上させて欲しいな。

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GIBRALTAR 8607
アクション
★★★★★★★★★★5
もう少しシャープな反応が望ましい。踏み込み幅にもう少し余裕が欲しいかな。

安定感
★★★★★★★★★9
細めのタイプにしては、抜群の安定感が優秀。

機能
★★★★★★★★★★10
「こうでなくっちゃね!」と思うほどシンプルで、しかもセットアップも折りたたみも嬉しくなるほど実に単純なのでさっさと終わる。素晴らしい。

サウンド
★★★★★★★★★★7
取り立てて気になる点はなし。シンバルは素直に鳴る。
総評点数  80点

デザイン的には私のタイプではないこともあって、初対面の印象は「なにこれ!?最近フラットベースが流行ってるからって作ればいいってもんやないやろ!?」でしたが、実際に試してみるとこれが意外に優秀です。特に安定感が抜群。

気になった点
通常演奏では問題ないと思うが、ついオーバーアクション気味になった時にフットプレートのリアクションノイズ(ゴツンとかガクンとか鳴る)が気になることがあるかもしれない。クラッチのロッド固定用パーツはおそらく長持ちしないと思われる。

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DW DW6500
アクション
★★★★★★★★★★8
レスポンスについては申し分なし。どのハイハットスタンドもこのくらい素直に反応してくれれば悪い癖が身に付くこともなくなるのになぁ、と思うほどに自然な反応が得られる。

安定感
★★★★★★★★★★6
取り立てての問題は感じないが、三脚のうちの一本がフットプレートのロッドになっていることで、床の具合によっては極端に安定が悪くなる恐れがあるのが気になる。

機能
★★★★★★★★★★6
基本的には軽量設計を活かしたとても優れたモデルだと思う。ただ、安定感に関する問題と同じだが、三脚の一部をプレートロッドとして機能させていることが、演奏場所のコンディションによっては最悪のデメリットになってしまう可能性がある。おそらくは僅かでも床の不安定な演奏場所では全く使えないと思われる。

サウンド
★★★★★★★★★★8
踏んでも叩いてもシンバルがとても素直に鳴るし、クローズポイントも非常に明確なので優秀。
総評点数  60点

やっぱりオジサンドラマーとしては、細めのパイプでシンプルなのが好きに決まっているし、なんだかカッコイイし、それもあのDWだし、今のが壊れたら次に買うとしたらやっぱりこれだよなー。でも、今ので何も問題ないし、いまさら壊れるような使い方もするはずないし、うーーーん、どうしようかなぁ。。。なんだかなぁ。。。

気になった点
各項目を参照されたし。

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TAMA HH905
アクション
★★★★★★★★★★5
画期的なシステムとはいえ、不自然さが解消されていないので不満。

安定感
★★★★★★★★★★10
ハードウエアとしての安定感は全く問題なし。

機能
★★★★★★★★★★6
踏み心地の欠点を除いて、とても優秀。セットアップや収納も便利でシンプル。

サウンド
★★★★★★★★★★4
クローズポイントの不自然さとクラッチの欠陥がもたらすことだが、微妙なフットコントロールやハーフオープンサウンドが非常にやり難い。

総評点数  70点

タマのハイハットスタンドというとやはりこのレバーグライドが大看板で、初代の発売以来の世界中での人気や他のメーカーにもたらした影響なども考えると、まさしく画期的かつ歴史的な商品だといわざるを得ないし、私自身も初期のモデルの愛用者であったわけだが、結局のところ、こういう機能のハイハットスタンドが本当に必要なのか?というと、ノーマルなスタンドではまともなクローズサウンドが出せないような(普通は使い物にならない組み合わせの)シンバルをどうしても使わなければならないような状況に限って意味を持つかもしれないが、それ以外では(現実的には)無用の長物だと思う。
「軽い」というメリットの代わりに、「クローズポイントが不自然」というおそらくは致命的と思われるデメリットは、初代から残念ながら最新のこのモデルまで解消されていない。この欠点を妥協してまでこの「軽さ」が必要かというと、明らかにNOである。他の普通のモデルでも「必要充分な軽さ」を備えたモデルがあるし、はるかに安価に入手可能。

気になった点
付属のクラッチは気になるどころか頭にくる。微調整が全くできないので使い物にならない。話の外。

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TAMA HH15R
アクション
★★★★★★★★★★10
嘘みたいにGOOD。特に上級のJAZZプレイヤーにお薦め。

安定感
★★★★★★★★★★8
可もなく不可もなく普通。必要充分。(パンク/ハードロックプレイヤーを除く)

機能
★★★★★★★★★★10
別に機能と言えるほどのものがないので、良い。

サウンド
★★★★★★★★★★10
普通なので良い。
総評点数  95点

軽い。シンプル。安い。必要充分。
本当は、満点にしたいほど良いと思うが、細かな点での要望があるので若干の減点。
とにかく「良い!」と言える。万が一のスペアに今すぐ買ってしまいたいくらい。
これまでのタマの低価格帯のハイハットスタンドに対する私のイメージは、「世界一スプリングが貧弱で使い物にならない」というものだったが、これを完全に払拭している。素晴らしい。初心ならもちろん迷わずこれだが、ハイハットにデリケートなプレイヤーには「一度試してみれば?」と間違いなくお薦めする。嬉しくなるほど自然に踏める。

気になった点
高さ固定用のメモリーロックが付いていないのが不満。安いパーツなのだから最初から付けておきなさい。メッ!
クラッチフェルトがイマイチかな。
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YAMAHA HS1100
アクション
★★★★★★★★★★6
取り立てて褒めるほどのアクションだとは思わないが、指摘すべき欠点もない。

安定感
★★★★★★★★★★10
これだけ太いパイプで重くて細部にあれこれと知恵が絞ってあって、仮に安定感に問題があるようなら、サギやんけ。

機能
★★★★★★★★★★6
チューニングキイホルダーがパイプジョイント部にあるのが嬉しい。その他の機能は不要。

サウンド
★★★★★★★★★3
これに限らず重量タイプモデル全体に共通した欠点だと思うが、シンバルの自然な鳴りが損なわれる傾向になる。特にこのモデルではボトムカップのラバークッションのせいでボトムシンバルをかなりクリップしてしまう。このラバーパーツをノーマルなフェルトに交換すると改善される。
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総評点数  70点

脚部のユニークな形状がとても面白いし、細部にもいろいろと工夫が凝らされていて、私のようなオジサンドラマーは「へー!ほー!ふーん、なるほどね」と関心させられるばかりだが、ちっとも興味が湧かない。

気になった点
偶然の個体差によるものかもしれないが、脚部の折り畳みが非常に硬くて大変だった。

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YAMAHA HS650
アクション
★★★★★★★★★★6
普通。もう少し機敏に反応すれば褒めちぎる。

安定感
★★★★★★★★★★6
普通に使う限り問題なし。

機能
★★★★★★★★★★6
踏み心地の欠点を除いて、とても優秀。セットアップや収納も便利でシンプル。

サウンド
★★★★★★★★★★10
当たり前だけど、高額機種に付き物の欠点もなく申し分なし。
総評点数  80点

徹底してシンプルなモデルなので、私としては褒めてしまいたいところだが、何故か褒めるべき点が見当たらない。あまりにも普通。価格相応のモデルだと思う。

気になった点
せっかくこれだけシンプルに仕上げるのなら、往年のラディックやロジャース等の踏み心地を期待したいなぁ。

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DW DW5500TD
アクション
★★★★★★★★★★10
なんで国内3社のはこういう踏み心地にならないのですかねぇ。

安定感
★★★★★★★★★★10
何の問題もない。足癖がかなり悪くても心配ないと思われる。

機能
★★★★★★★★★★10
ハイハットスタンドとして望まれる機能は全て満たしている。

サウンド
★★★★★★★★★★8
極太のパイプなのでご多分に漏れず高域はミュートされタイトになる。
総評点数  85点

「さすがにDWやね」と思わせるアクションで、操作上のストレスを感じることなくプレイを楽しめる。この点は残念ながら未だに国内メーカーの製品には望めない。機能面も必要なことをシンプルに施してあるので好感が持てる。問題を感じるのは価格で、私はこんな値段を払ってまで欲しいとは思いません。

気になった点
デザインがブサイク。

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DW DW7500
アクション
★★★★★★★★★★10
ズーッとプレイしていたくなるほど踏むのが楽しい。

安定感
★★★★★★★★★9
プレイスタイルによってはやや不安があるかも知れない。

機能
★★★★★★★★★★10
必要充分。

サウンド
★★★★★★★★★9
問題なしだが、若干クリップ気味になるのでもう少しシンバルを自然に鳴らしたいかな。
総評点数  95点

大昔まだDWのフットペダルすらなかなか入手できなかった時代に、このモデルのオリジナルを愛用していた先輩がいて、私もどうしても欲しくて探し回った覚えがあります。結局は購入できずにやむを得ずいろいろ遍歴を重ねて、私はラディックとロジャースの愛用者になりました。今回のチェックでも当時のままの踏み心地で、懐かしさもあってか思わず欲しくなってしまっています。おそらく買ってしまうでしょうね。

気になった点
大昔のオリジナルモデルは耐久力に問題があったが、この点は解消されているのかな?
ヒールプレートの蝶番とかラジアスロッドとか。

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