GATEWAY徹底比較特集 〜ブラシありったけ編〜

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BLASTICK & HOT RODS
ブラシとスティック両方の良さを併せ持ち、現在では幅広いスタイルで人気のタイプです。特に、スティックほどの音量を必要とせず、ブラシよりはパワフルなサウンドを求められるような場面に本領を発揮し、ソフトな音色のまま楽にアンプラグドな音量感を得やすいの が魅力です。
80年代頃から登場したプラスティック製ロッドのBLASTICKは、それまでワイヤータイプのブラシを愛用していたドラマーを中心に人気が広がり、その後を追うように 木製ロッドのHOTRODSが登場してきました。どちらも系統の似た音色ではありますが、ブラシの様なしなりと柔かいタッチを活かしたのがBLASTICKタイプ。しなりを無くしてほぼスティックと同じような振り心地が得られるのがHOT RODSタイプです

「ブラシをよりスティックに近いフィーリングに」という事を主題として出来上がったのがBLASTICKであるとすれば、HOT RODS系は、そこまで音量を落とさず、「スティックをブラシに近いフィーリングで」という概念で誕生したのかもしれませんね


SOUND
スウィープサウンドを得られない代わりに、ブラシのようなタップサウンドをスティックを振るのと同じような感覚のまま得られるのがこのタイプの特徴です
 

BLASTICK

HOT RODS

柔かいタッチを基本としたソフトでまとまりのある響きです。アタック・音量感・粒立ち、どの面も名前通りにブラシとスティック両方の要素がうまく融合した音色です
跳ね返りが強い独特のタッチにはやや慣れが必要と言えますが、アタックのある明るい響きの粒立ちとそのバラつき加減が特徴です。シャープな立ち上がりのシンバルサウンドや、セットサウンドのダイナミクスは、かなりスティックに近いと言えます


■ワンポイント(サウンドメイキング)
どちらのタイプも、ワイヤーを束ねている支点の位置によって、タッチの感触や音色のまとまり具合を調整できますよ。それぞれ、“本来の音色の特殊性を活かしつつ”というのが難しいところでもありますが、オリジナリティがあって楽しめる部分でもあります

寿命

BLASTICK

HOT RODS

ワイヤーブラシと同様に、ロッドの損傷=交換時期という目安はありません。新品の時よりも角が取れた柔かい音色になるので、こちらの方好むドラマーもいます。やはり、音が気に入らなくなってきたら・・・が、交換時期の目安です
使い込んでいくとロッド部分が損傷して折れたり欠けたりと、目に見えて劣化していくので、この状態が交換時期の目安にもなります


■ワンポイント(HOTRODSの耐久性について)
HOTRODS系は特に、その構造からしても弱点となってしまうのが耐久性の面です。これを克服しようと、接着剤などでロッドを固めてしまうドラマーもいるようですが、これはさらに耐久性を弱める原因にもなってしまいますし、このタイプの個性的な音色も半減してしまいます
耐久性を取るか、音色の個性を取るか・・・・迷うところですが、音色を取るならある程度は妥協も必要ですね。。

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